タコは猫のように賢いから。。。

世界的なシーフードブームで需要が増している「タコ」。以前もお話ししたように、私たちの業界では養殖事業化に向けた動きが活発になってきていますが、そのため、しばしばタコの「知性」の問題とも正面から向き合う必要がでてきています。

今回のBBCのレポートで紹介されている屠殺(水産用語では〆(しめ))の方法もよく議論されるものの一つです。魚での方法や現状をそのまま魚ではないタコにも当てはめようとし、また、〆方についての非科学的な趣向を押し付けようとすると「ズレ」が生じるのは当然で、それが議論のかみ合わない原因になっているのが良く分かります。

また、タコは猫のように賢いのでしょうか?そういうことも問題ではないはずで、全ての生きとし生けるものは尊重されるべきものであり、それを忘れず生命をいただくことの大切さを議論することのほうがよほど重要ではないでしょうか。

先月末に日本水産学会の東京大会にあわせて、「タコ類の増養殖の現状と問題点」という講演会が開催されましたが、このような話題には全く触れられていなかったのは残念ですね。


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