タコの不思議と養殖と生命
無脊椎動物の養殖といえば貝類、ウニ、ホヤ、ナマコ、エビなどの養殖を連想されると思いますが、実はタコやイカについても技術開発が進められています。特にタコの養殖については活発で、生活史(ライフサイクル)を人為飼育条件下で一巡させる完全養殖の基本技術はすでに確立されており、いまのところは海外の企業が事業化へ一歩リードして市場への出荷も近く開始するという情報が流れています。
日本人も大好きなタコですが、世界的なシーフードブームで海外でも需要が伸びることが確かな反面、この瞬間でさえも各国が天然のタコ資源の獲得にしのぎを削っているのが現状で、それに並行するかのように養殖事業化に向けての競争も激しさを増してきています。
このような流れのなかで、知性も高く、痛みも感じるタコを水槽や生簀に閉じ込めて最終的に殺す(〆る)プロセスとして養殖を捉え、事業化に反対する声も高まっていると聞きますが、タコに限らず全ての生きとし生けるもののは尊重されるべきものであり、それを忘れず彼らの生命をいただくことの大切さを説くことも忘れてはいけません。命あるものを食べられないほどに作って、それが食べられずに捨てられるようなことを減らしていく取り組みもさらに拡大していくべきでしょう。
イカとタコの墨(すみ)吐きなど彼らの不思議で素晴らしい能力を子供向けにやさしく解説した今回の日経の記事ですが、頭が固まりつつある中年の私もふむふむと読み、そこで浮かんだことを書かせていただきました。
イカやタコはなぜ墨を吐くの? 敵から身を守るためだよ
この前レストランに行って初めてイカ墨スパゲティを食べたよ。口の中が真っ黒になっちゃった。習字の授業で使う墨は食べられないから、それとは少し違うみたい。どうしてイカやタコは黒い墨を吐くのかな。タコやイカの仲間は頭足類。絶滅してしまったけれど、恐竜と同じ中生代に生きていたアンモナイトも同じ頭足類だ。二枚貝やウミウシなどと同じ軟体動物なんだよ。でも他の軟体動物とは大きく違い、泳いだり、体の色を変えたり
コメント
コメントを投稿
コメントありがとうございます。大切に読ませていただきます。