福島原発 処理水放出:学術界のアクション

出張を重ねている間に処理水放出とその水産物輸出への影響に関する報道が増えてきました。目に見えない放射能(放射性物質)について心配するのは至極当然(自然)のことであり、それに対して日本は積極的で透明かつ正確な情報の提供を通して、世界の理解を得ていく必要があります。

しかし、信頼性をさらに高めるには、国政府だけではなく、学術界からの活動(アクション)も欠かせなくなってきているはずなのに、私の知る限りでは、処理水放出に対して反対や憂慮する声明はだされているものの、擁護あるいは、少なくとも、今回の措置の妥当性を説明しているところは見当たりません。

中国による日本からの水産物全面禁輸の措置による水産業界のダメージは深刻です。中国のような極端な反応でなくとも、日本の水産物の安全性を心配している国(人々)は多くあります。日本国内でもそうでしょう。意見の取りまとめの難しさは容易に想像できますが、水産という産業で学術している科学者には、その産業を科学的にサポートするための能動的なアクションが求められます。

コメント

このブログの人気の投稿

様々な増肉係数(FCR)

フィレ歩留り

飼料効率と増肉係数

シロザケ陸上養殖への挑戦

増肉係数(FCR)と給餌量

天然種苗と人工種苗のバランス

私もChatGPTに聞いてみました

昆虫とともに

エクアドル:エビ養殖のこれから

コロナ禍だから