魚粉代替の向こう

魚種や原料は異なりますが魚粉はペルー産だけでなく、アメリカ産、東南アジア産、ヨーロッパ産、アフリカ産などいろいろあります。現在の問題はこれらすべてで高く推移していることであり、よほど在庫状況や購買ポジションが良い商社や飼料メーカーでない限りはどこも苦しい状況が続いているといえるでしょう。

国産は比較的安定しているとも聞きますが、中長期的に考えると国内外の産地を問わず魚粉という飼料原料をいつまでも主要タンパク源と捉えるのはやめて、かといって、魚粉を減らして他の原料で埋める(魚粉代替)ということでなく、種々の原料を組み合わせて飼料のタンパク質を確保するコンセプトを持つことが大切なのだと思います。

魚粉は大変優れた原料であるのは事実です。しかし、家禽、微細藻類、シングルセル、昆虫などポテンシャルをもつ原料が身近にあるにもかかわらず、それらの量的(利用)および質的(品質)課題の解決に向けた理解や投資が進んでいないという事実も認識し対応していく必要があります。

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