飼料原料のフレキシビリティ
小麦やコーンについては養魚飼料へのインパクトも大きく、先行きがかなり不透明な状況になっています。小麦ではflour、gluten meal、branが、コーンではgluten mealが主な養魚飼料原料になり、これらの原料は飼料製造においてバインダー、フィラー、タンパク源などといった重要な役割を担っています。配合割合はブリのような肉食性魚類用の飼料で相対的に少すくないものの、これらの原料を使用しない飼料設計/製造を考えること自体ありえないのが当然になっており、価格の高騰やavailabilityの低下が国内の養魚産業界に与える影響は大きくなるものと思われます。また、国外をみると、例えばアトランティックサーモンの飼料では小麦とコーンで飼料原料の20%以上を構成しており、アマゾンの森林保護のために供給がタイト/価格がハードになってきている大豆の影響もあいまって、かなり厳しい状況になる可能性が高まっています。今回の戦争は不必要に起こされたものであり、そういった不条理な理由で生み出された原料事情で養殖産業が圧迫されるのは間違っています。しかしその一方で、この現状は私たち養殖産業に生きる者たちへのリマインドにもなっていることを認識しなければなりません。既存の原料からの脱却を進めるということではなく、新たな原料や利用が進んでいない原料の開発や使用を積極的に進めて原料flexibilityを確保して向上する。このことについて、改めて真剣に考える時を向かえています。
食料安定調達へG7農相が臨時会合、ウクライナ侵攻受け
主要7カ国(G7)の農林水産相は11日、臨時の会合を開いた。ロシアとウクライナは小麦やトウモロコシなどの主要輸出国で、採択した共同声明ではロシアの侵攻により穀物相場や国際市場に混乱が生じることへの懸念を共有した。食料調達や価格安定に協調して取り組む。会合は議長国を務めるドイツが提案し、オンラインで開かれた。日本からは金子原二郎農相が出席。G7メンバーに加えて、今回はロシアから侵攻を受けているウ
コメント
コメントを投稿
コメントありがとうございます。大切に読ませていただきます。