養魚飼料のCO2排出量
デンマークの養魚飼料メーカーAller Aquaが飼料のラベル(表示票)とデータシートに二酸化炭素排出量の記載をはじめたとの報道です。環境フットプリントの算出に関わるEU委員会の厳格なガイドラインに基づき求められるものですが、今回の動きは環境に対する配慮をアピールするためだけのものではなく、環境への負荷を具体的数字で自ら率先して晒し(さらし)、透明性の確保と差別化を図ることによって、環境問題が絡んで一層激しさを増す競争での優位性を先取りしようとするものともいえるでしょう。Aller Aquaのweb siteをみると、確かに例えばyellowtail kingfish(ヒラマサ)の17 mm EP(CP 48%; CF 22%)でCO2-eq. with land use changeが1.24 – 1.39 kg/kg feed、CO2-eq. without land use changeで1.17 – 1.25 kg/kg feedと計算され記載されています。請求すれば算出過程などの詳細を含めたCO2レポートの提供を受けることができるとのこと。CO2排出量などの環境負荷に関わる数字は、これまで飼料や水産物の国際認証を受ける際に影(表に出ない形)で計算されるだけでした。単に原料や栄養成分だけでなく、環境フットプリントも考慮して養魚飼料を選択すべき時代に突入したようです。
Aller Aqua pioneers carbon emissions labeling on fish feed
Danish company, Aller Aqua, is the first fish feed manufacturer worldwide to have CO2-value declared on its feeds.
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