魚骨異物
魚の骨が喉に刺さることは「疾患」で、それを医学的には「魚骨異物」と呼ぶそうです。なるほど、子供に症例が多いのは自然なことなのかもしれませんが、中高年でもということですので私たちおじさんは気を付けないといけません。子供の群(中央値4歳)ではウナギやアナゴの骨が刺さることが多いようです。ウナギやアナゴで骨って刺さるのですね。同じカテゴリーに入っているハモであればわかるような気がしますが。一方で大人な群(中央値51歳)ではヒラメやカレイの骨が刺さることが多いようです。年による嗜好の変化かもしれませんが、もしかするとおじさんたちはウナギを食べさせてもらっていないだけのことかもしれません。しかし、いずれにしても刺さった骨の除去のために内視鏡や手術が必要になる可能性が比較的高いのはヒラメやカレイであり、それは喉の奥や食道に骨が刺さる場合が他の魚の骨に比べて多く、しかも放っておけば自然に骨が抜けることが少ないという理由によるとのことです。水産業的にも水産学的にも大変面白い論文だと思います。将来、魚のサイズ(大きさ)や料理の種類(刺身、焼き魚、煮魚など)の情報とも絡めればより多くのこともわかってくるかもしれないですね。
論文はここにあります。 https://doi.org/10.1371/journal.pone.025...魚の骨が刺さる事故の実態を詳細に調査 -カレイとヒラメは骨に注意!-
【本学研究者情報】 〇大学院医学系研究科 耳鼻咽喉・頭頸部外科学分野 講師 鈴木淳 研究室ウェブサイト 【発表のポイント】 咽頭注1・食道に魚の骨が刺さった(魚骨異物)患者を調査し、年齢、性別、原因と...
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