地中海のマダイ
地中海種苗生産・養殖大手のAVRAMARがマダイを販促しています。まだAndromeda単体のころに彼らを訪れたときにはそれほど力をいれてるようには思いませんでしたが、ここにきて積極的に動いているようにみえます。地中海でタイ(鯛)といえばヨーロッパへダイであり、体の色は銀色であるべきものですが、和食や寿司の急速な広がりから赤くても鯛であり、それが本家日本のマダイ(真鯛)であるということが人々に受け入れられやすい環境になってきているのかもしれません。ポストコロナに和食・寿司への回帰が進めばそれにあわせてマダイに対する需要も拡大するのか注目です。そうなれば、マグロ、アトランティックサーモン、トラウトにマダイが加わり、和食・寿司にあう赤い食材で現地入手可能なものがまた一つ増えることになりますね。一方で違う角度から見れば、ほぼアトランやトラウト用だけであった飼料用アスタキサンチンの新たな市場の形成にも寄与するかもしれず、添加物の分野からもフォローしていく必要がありそうです。
ところで、どうしてマダイが地中海にいるの?と不思議に思われている方もいるのではないでしょうか。私も現地で初めて知ったときには「ほんとにマダイ?」と思いましたが、人づてに聞いた話よるとどうやら昔に日本から養殖用として導入されたマダイが源になっているようです。マダイの学名はPagrus major。地中海には学名がPagrus pagrusのヨーロッパマダイがおり、両種は大変よく似た魚ですが、養殖魚としての完成度に勝っていたマダイPagrus majorの生産を優先しようとしたのかもしれません。また、Pagrus majorよりもPagrus pagrusのほうが育成して取り揚げ後の体色が黒っぽくなる傾向があるようで、このような点からもPagrus majorであるマダイのほうに養殖対象種としてのポテンシャルを見出しているのかもしれず、機会があれば地中海でのマダイ養殖の詳細なバックグラウンドと現状について直接話を聞いてみたいと思っています。
Avramar on LinkedIn: #Avramar #aquaculture #healthydiet
Have you ever noticed the vivid coloring of Pagrus major, also known as “Pagro maggiore” (IT), “Pargo” (ES) and “Dorade Rose” (FR)? It is easily recognizable...
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