週末の無給餌
ニジマスでは週末2日の無給餌で飼育成績が低下するとの報告です。例えば人件費や飼料代の節約を考え土曜日と日曜日に無給餌にすると、魚の成長が鈍化して増肉係数(FCR)も悪くなり損をする(かも)ということです。小さな魚での比較的短期間の試験ですのでさらに詰める必要はありますが、このような地味な研究が養殖という産業を支える基盤になることを忘れたくはないですね。給餌制限をした魚では1日あたりの摂餌量が毎日給餌した魚のものを上回るようになってくるようですが、補償成長は認められなかったようです。ライトリッツ給餌率表に代表されるように給餌量に関しては研究しつくされている感のあるニジマスにおいてでさえ、このようなところの表立った研究がこれまでなかったとは意外ですが。。。。一方で、ニジマスの養殖では毎日給餌することが標準であり、アトランの養殖でも「1日でも無給餌日を設けるなんてお金を捨てているようなもの」ということはよく言われます。稼ぎに直結するこういうところの重要性は生産者のほうがよく理解しており、各々独自のノウハウとして表(おもて)には出てきにくいものでもあるのでしょうね。
Effects of weekend starvation and the duration of daily feeding on production parameters of rainbow trout Oncorhynchus mykiss
It would often be practical to starve the cultivated fishes over the weekends, e.g. to save in labour costs. We evaluated the possibility that domesti…
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