栄養素と消化率のデータベース

魚飼料原料の栄養素や消化率の公開データベースとしてはInternational Aquaculture Feed Formulation Database (IAFFD)が有名で、私もパートナーとの実用飼料や試験飼料の配合を設計するとき参考にしますが、先日にフランスの公的機関が中心となってまとめられたINRAE-CIRAD-AFZ feed tableというデータベースがインターネット上に公開されました。もともと紙ベースで作られていたものをアップデートして公開したようです。データベースとしてはIAFFDのように魚に特化したものではなく、どちらかというと畜産向けのものですが、IAFFDとのダブルチェックにも使えますし、「この原料、牛やトリならどの程度利用するのかな?」という素朴な疑問にも答えてくれそうです。既存の原料でも産地やグレードによって栄養素は異なり、また最近ではどんどん新規の原料も上市されてきています。このようなデータベースの公開はとても有意義なことですね。

ちなみに、INRAE-CIRAD-AFZ feed tableの制作スポンサーの一社は味の素アニマル・ニュートリション・ヨーロッパでした。味の素アニマル・ニュートリション・ヨーロッパは4月ごろに全株を他社に譲渡される予定です。

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