オキアミとアトラン

業界メディアがここ数日オキアミの話を取り上げてますね。ノルウェー食品・漁業・水産養殖研究所(Nofima)とオキアミ企業のRimfrostの共同試験で、Rimfrostの製品OlyPep(オキアミ加水分解タンパク)がアトラン海水スモルトの摂餌率や成長を大きく改善することが明らかになったということです。Nofimaのプレスリリースに基づいて報じているだけですのでデータの詳細は明らかになっていませんが、OlyPep無添加を対照に、エクストルーダーに通す前にOlyPepを添加して製造したEP飼料と、OlyPep無添加で製造したEP飼料にOlyPepをトップコーティングしたものとで飼育試験をして比較したところ、OlyPepを添加した両EP飼料区、特にトップコーティングしたEP飼料区でベストな成績が得られ、さらに無添加の対象区では表皮の物理的ダメージが癒されていない魚が多く存在したのに対して、OlyPep添加飼料区における発生頻度は比較的少ないといった結果が得られたようです。ストレスを受けている魚を早期にエサを喰う(食事をとる)方向へと導いてあげることが、結局は早期に魚の活力を復元して成長や生残を保つことにつながるのは日本でよく知られています。淡水から海水に移されてストレスを受けたスモルトの成長不良や斃死の改善に有効な技術として注目されそうですね。トップコーティングとなると煩雑なところもでてきそうですが。。

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