ハワイのヒレナガカンパチ

ハワイのBlue Ocean MaricultureのヒレナガカンパチがASC認証を取得したようです。Blue Ocean Maricultureは現在のところ米国で唯一のブリ類養殖会社で、先日開催された水産庁(水産研究・教育機構)の勉強会でも紹介されていました。

ASCのFinal Reportによると漁場はハワイ島の西岸19°26'45.0"N 156°02'12.6"W(十進法で19.44583333,-156.03683333)の潮通しが良い海域にあり、完全沈下式で2019年には502トンの魚を生産しています。生簀の容積は8,000 m3で、5基の生簀が240 m x 240 mのグリッド内に設置されています。水深は約60 m。モントレーベイ水族館のシーフード・ウォッチ・プログラムのGood Alternativeに続くASCの認証により、持続性の証明がより強固なものになるでしょう。

実はハワイは西暦1200年ごろから魚の養殖がおこなわれている歴史ある土地で、環境の保全が厳しく行われている反面、養殖とそれに関わるアクテビティが盛んなところです。SPF親エビも有名ですね。このようなハワイ特有の養殖を取り巻く環境が沖合養殖への飽くなき挑戦を続ける原動力にもなっているのかもしれません。座標をコピペしてgoogle検索していただくと漁場の位置を簡単に確認できます。

多くが挑戦して退いてきた沖合養殖。太平洋に向かい南~北西に大きく広がる通常の養殖なら不可能な海域で、彼らの技術が花開いて努力が実を結んだことを感じさせるニュースとも言えそうです。

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