テナガエビ養殖-日本発なるか?

テナガエビの養殖は世界の養殖業界でトピックスの一つになっています。ブラックタイガーやバナメイとは異なるニッチで急成長しており、中国ではオニテナガエビの生産量が15万トン近くにまでなっていると聞きます。日本のテナガエビはオニテナガエビよりも小さい種類ですので食べ方や調理方法も変わってきますが、美味しいのには変わりありません。同じ大きさでの個体を食べ比べたことはありませんが、マーケットサイズで日本のテナガエビがオニテナガエビよりも殻が柔らかく食べやすいとか、身が甘くて食べやすいとかの特徴があれば、海外に輸出しても十分に戦える養殖対象種になるのではないでしょうか?オニテナガエビでは産学官での育種のプログラムが大きく進んでおり、生産量(大きさ)や耐病性を高めた品種が作出され始めていると聞きます。また、RASやバイオフロック技術を利用した複合養殖のパートナー種としてもオニテナガエビの注目度が上昇してきているようです。今回のミナミテナガエビでは高知大学との協働が進められるということですので、民間からの投資や技術協力も呼び込んで、早い段階から育種の促進や養殖技術の開発に注力し、それと並行して速度良くビジネスの独立が成されればと注目しています。

https://www.sankeibiz.jp/business/news/201209/bsm2012090853013-n1.htm
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