中国発 高品質キャビア
中国で生産されるキャビアの量と質が格段に向上してきているとのこと。他国での生産事情とともにNHKが報じています。
中国の浙江省杭州にある千島湖(せんとうこ)という湖では湖面の生簀(いけす)での養成を経て、最終的に陸上で仕上げる魚(チョウザメ)から年間100トンのキャビアを生産しているようです。
文献で確認したところ2017年での世界のキャビア生産量がだいたい360トンですので、現在も同じような数字であれば今回の記事にも書かれているように世界生産量の約30%のキャビアがここで採られていることになり、この湖の生産量だけでロシアの49トン、イタリアの43トン、フランスの37トンを大きく引き離す勢いです。
Wikiによると千島湖は面積567.4平方キロメートル、平均水深34メートル(最大97メートル)のダム湖とのこと。人工的に出来上がった水域を上手く養殖に利用できている事例なのだと思います。
日本にはこれほど大きな人工湖はありませんし、電力や用水に関わるダム湖を養殖に使用するには規制があり簡単でないと思われますが、水域の有効利用を考える上では一つのヒントになるかもしれませんね。
ちなみに、世界のチョウザメ生産量は2017年で約100,000トンであり、その36%が掛け流し、21%がRAS、18%が生簀、11%が掛け流しとRASの併用、6%が池からつくられているようです。
ファーストクラスは“中国産” | NHKニュース
【NHK】高級食材の代表格のキャビア。生産量を急速に伸ばしている中国と、かつての主要な産地のイランの現状は。
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