用語:「飼料効率」は「飼料転換効率」
先日の投稿での「飼料効率」は「飼料転換効率」と同じでしょうか?ということで確認を受けましたが、答えは「その通り」です。日本水産学会のweb版新・英和和英水産学用語辞典(http://www.jsfs.jp/d-dic/)でも「飼料効率」、「飼料転換効率」の両方の記載があります。昔はエサを表すために「飼料」ではなく「餌料」という言葉を使って「餌料効率」や「「餌料転換効率」とも言っていたのですが、もはやこれらの語句は学会のweb辞典に掲載されていません。これはおそらく、「餌料」が生餌を連想させるのに対し、「飼料」からは配合飼料を連想しやすいことに原因したものと思われます。生餌から配合飼料への転換が進むなかで学術用語も代替わりしたのでしょう。ちなみに、漢字の「飼」は食べ物を与えてやしなうという意味で、「餌」のように動物を育てるためのエサという意味はないようですが、「料」(もとになるものの意味)と連なることでエサの意味を持つようです。ついでに調べてみると「増肉係数」も学会web辞典にちゃんと掲載されていましたが、英語ではfeed gain ratioともいうようです(おそらく、feedとgainの間に「:」を入れたほうがいいのかもしれません)。
Web版 新・英和和英水産学用語辞典
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