ティラピアに海藻@北海道

北海道大学でナイジェリアからの学生さんがティラピアの研究をされているということです。ティラピアはコイやナマズとならび養殖対象種として最重要に位置づけられている魚で、近年アフリカ、アジアでは爆発的に生産量が増えています。大学院の学生さんだと思いますが、飼料への海藻の利用について研究をされているとのこと。ティラピアの飼料にはあまり魚粉が必要ではないと思われがちですが、実用飼料は実験用飼料のようにはいかず、結構な割合で魚粉が配合されている事実があります。ティラピアの生産を安定して増やしていくためにも、そのような代替タンパク源についての研究は大変大切なものになると思います。また一方で、これらグローバルな養殖対象魚の生産が増えれば、それらの飼料で代替原料による魚粉・魚油削減が進んだとしても、世界的に魚粉・魚油が不足するのは確実です。ブリ、マダイなど日本の養殖産業もすでにその潮流に飲み込まれていることを認識する必要があります。


https://www.nhk.or.jp/sapporo-news/20200323/7000019371.html

(リンク切れのようですが残しておきます)

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