サーモンで新たに発見された免疫器官
よく気が付いたね、という論文です。鳥類には免疫細胞の成熟などに関わるファブリキウス囊という器官がお尻にあるのですが(この論文で初めて知りましたが。。)、これと同じような器官がアトランティックサーモンのお尻(総排泄孔)にもあるという発見です。サーモン(魚類)ではこれまで粘膜関連リンパ組織といわれる腸、皮膚、鰓および鼻が適応(獲得)免疫の所要な「場」であることが知られていましたが、それらにつづく第5番目のものになる可能性があります。成長するにつれ退化していくのも鳥類と似ているようですので、もしかすると大人になる前の成長段階で大切な働きをしているのかもしれません。免疫学的な役割についての詳細が明らかになっていくのが楽しみです。論文中の写真にあるように、お尻(総排泄孔)を広げると外から見えるようです。ブリやマダイなど日本の魚にもあるかもしれないですね。
A teleost structural analogue to the avian bursa of Fabricius
We have identified an undescribed lymphoepithelial compartment in the cloacal region of the Atlantic salmon with striking anatomical and developmental similarities to the bursa of Fabricius. This is ...
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