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ウクライナ

戦争は悲しみしか生まず、地獄をさらに地獄とする。 私はウクライナを全面的に支持します。 「ロシア、25日夜にキエフ攻撃も」 ウクライナ大統領(写真=ロイター) ウクライナのゼレンスキー大統領は25日深夜(日本時間26日朝)に国民向けのビデオ演説を公表し、「(ロシア軍が)今夜、攻撃をしかけてくるだろう」と首都キエフへの侵攻に危機感を示した。「首都を失ってはならない」と訴え、国民に団結を呼びかけた。ウクライナの大統領報道官は25日深夜、同国がロシアの提案に応じ、停戦を協議する用意があるとフェイスブックに投稿した。協議場所と日時などについて交渉しているとい

ウナギ仔魚の配合飼料

ウナギの世界ではビックニュースですが、一般の方々の「なにが?」との反応もあってか、業界紙を除けばほとんど取り上げられていません。液状の餌を固形の餌に代えることができたということのインパクトがなかなか伝わらないからでしょう。 液状の餌ではウナギの子供(仔魚)に与える際に多くの労力が必要で、しかも水中で崩れやすいことから水質が悪化しやすく、ウナギ仔魚の生育に悪影響を与えやすいものでした。また、原料を混合して液状にする手間と、そのようにして作成した液状の餌を上手く保存しておくことも難しかったと思います。 今回の固形の餌、すなわち乾燥配合飼料の開発は、これらの問題を一気に解決した点で画期的です。また、どの魚の種苗生産(仔稚魚を作る過程)でもある程度の規模で商業的に行うには、使いやすく保存性も良い乾燥配合飼料を利用することが欠かせません。完全養殖の達成だけでは得られていなかった商業化へのパスポートが今回の開発された配合飼料であるとも言えるでしょう。 基本的に魚の子供は生きて動いている餌や柔らかな餌を好み、動かず硬い配合飼料をなかなか食べてはくれません。食べてもらうことを配合飼料への餌付け(えづけ)と言いますが、どの魚でも苦労することが多いプロセスで、これが不可能では?と思われていたウナギで達成されたことに素直に感動しています。 パスポート入手の次はビザ(査証)ですね。ウナギの仔魚が種苗として扱われる稚魚(シラスウナギ)へ移行(変態)するまで180日程度かかります。種苗生産を商業化するには圧倒的に不利な特性ですが、ここを乗り越えるビザをどのように取得していくのか?注目しています。 新たに開発した乾燥飼料でニホンウナギ仔魚をシラスウナギまで育成することに成功

タコの不思議と養殖と生命

無脊椎動物の養殖といえば貝類、ウニ、ホヤ、ナマコ、エビなどの養殖を連想されると思いますが、実はタコやイカについても技術開発が進められています。特にタコの養殖については活発で、生活史(ライフサイクル)を人為飼育条件下で一巡させる完全養殖の基本技術はすでに確立されており、いまのところは海外の企業が事業化へ一歩リードして市場への出荷も近く開始するという情報が流れています。 日本人も大好きなタコですが、世界的なシーフードブームで海外でも需要が伸びることが確かな反面、この瞬間でさえも各国が天然のタコ資源の獲得にしのぎを削っているのが現状で、それに並行するかのように養殖事業化に向けての競争も激しさを増してきています。 このような流れのなかで、知性も高く、痛みも感じるタコを水槽や生簀に閉じ込めて最終的に殺す(〆る)プロセスとして養殖を捉え、事業化に反対する声も高まっていると聞きますが、タコに限らず全ての生きとし生けるもののは尊重されるべきものであり、それを忘れず彼らの生命をいただくことの大切さを説くことも忘れてはいけません。命あるものを食べられないほどに作って、それが食べられずに捨てられるようなことを減らしていく取り組みもさらに拡大していくべきでしょう。 イカとタコの墨(すみ)吐きなど彼らの不思議で素晴らしい能力を子供向けにやさしく解説した今回の日経の記事ですが、頭が固まりつつある中年の私もふむふむと読み、そこで浮かんだことを書かせていただきました。 イカやタコはなぜ墨を吐くの? 敵から身を守るためだよ この前レストランに行って初めてイカ墨スパゲティを食べたよ。口の中が真っ黒になっちゃった。習字の授業で使う墨は食べられないから、それとは少し違うみたい。どうしてイカやタコは黒い墨を吐くのかな。タコやイカの仲間は頭足類。絶滅してしまったけれど、恐竜と同じ中生代に生きていたアンモナイトも同じ頭足類だ。二枚貝やウミウシなどと同じ軟体動物なんだよ。でも他の軟体動物とは大きく違い、泳いだり、体の色を変えたり

素材面からのゴーストフィッシング(ghost fishing)とゴーストギア(ghost gear)対策

人の手を離れた釣り具や漁具が意思なく生物を捕らえ、自由を奪って傷つけ、しばしば死亡するに至らすことがあります。これを「ゴーストフィッシング(ghost fishing)」といい、その釣り具や漁具を「ゴーストギア(ghost gear)」と呼びます。魚、カメ、海獣、鳥類に対する被害については報道などでよく取り上げられるので知られている方も多いと思いますが、ヒト(人間)も被害を受けうる生物であり、漁業、遊漁、潜水時における危険性が指摘されています。アンカーロープに根がかりしているゴーストギアで手を傷つけることはよくありますが、ダイバーが絡まって潮に流されたり浮き上がってこられなくなったりすることを想像するだけでなんとも言えない気分になります。生き物にとっても人間にとってもゴーストギアを出さないことが被害を出さないために最優先すべきことであるものの、現実的には出てしまうゴーストギアへの直接的な対策も急がれてしかるべきでしょう。漁労・養殖・遊漁大国の日本が責任をとっていくべきところは多く、その日本のメーカーからこのような製品が生み出させられるのは大変意義のあることだと思います。 釣り具、海中や土中で分解 NEC系が汚染防止素材 NEC傘下のNECプラットフォームズ(東京・千代田)は、自然環境で分解されるプラスチック素材の販売を始める。レジャー用品会社が2022年にも発売する釣り具などで採用される。数年をかけて海中で分解されるためごみになりにくく、排出する二酸化炭素(CO2)が少ないことを強みに、年50億円の販売を目指す。「NeCycle(ニューサイクル)」は木やワラに含まれるセルロースという物質が約50%、残りが石油

DHAがアトランテックサーモンのダーク・スポット(dark spots)の発生を抑える?

 アトランテックサーモンをフィレにするとダーク・スポット(dark spots)と呼ばれる“しみ”を認めることがあり、これがあるとフィレの商品価値が大きく損なわれます。ブリのフィレでみられるようなものとは違ってメラニン色素の沈着によるもので、その発生を抑えるためには原因と思われるワクチン接種の副反応やウィルス感染症をコントロールする必要があると考えられてきましたが、Nofima(ノルウェー食品・漁業・水産養殖研究所)は配合飼料に含まれる高度不飽和脂肪酸のDHA含量もdark spotsの生成に大きく関わることを示しました。 成長には2%程度でよいところ、dark spotsのもとになるメラニンの合成を抑制するには3.5%程度のDHAが必要になるということで、飼育成績に基づき極限まで低減されている海産油脂(主に魚油由来)の配合率が見直されるきっかけになるかもしれません。まだ詳しい内容が公開されておらず投与期間などの細かな条件は分かりませんが、例えば魚油を1.5%増加、これをノルウェーで生産されている160万トンの配合飼料全体に適用すると2.4万トンの魚油の追加需要が生まれることになり、原料市場へ与えるインパクトは小さくないでしょう。 しかし、それだけの魚油を配合するということはコストの上昇に直結しますので、どのステークホルダーにおいても費用対効果についての慎重な判断が求められることは必然であり、また、その一方で、併用できるポテンシャルが高いDHA藻類など魚油代替油脂への関心も改めて高まってくるように思えます。吹いた風がどの桶屋にまで届いていくのか?影響する範囲が大きな産業だけに注目されます。 Found that the DHA fatty acid promotes fillet quality - Nofima Therefore, another piece of the puzzle is in place regarding the understanding of why marine … Les videre «»

トンガ海底火山噴火による津波被害|ブリ養殖用種苗

トンガの海底火山の噴火が原因で発生した津波が遠くはなれた日本の養殖産業にも影響を与えました。この記事で紹介されているブリの養殖用種苗では津波による潮位の変動と局所的に発生した早い潮の流れで生簀の網が吹かれ被害につながったものと思われます。まだ魚の大きさも小さかったようですので生簀網の目の大きさも細かく、そのための水に対する抵抗の大きさも被害の拡大につながったのでしょう。天然種苗が全く不足していることから大変貴重な人工種苗だけに残念です。今回のような津波では養殖魚や養魚施設へ被害が後になって新たに分かってきたり、今は感じず気づかない程度のものが後に大きな二次被害(魚病、逃亡、走錨など)をもたらしたりすることがあります。明確な被害を受けなかった地域でもしばらくは警戒を保つ必要がありそうです。 生けすのブリ稚魚が大量死 トンガ噴火の津波影響か 鹿児島 | NHKニュース 【NHK】トンガで発生した大規模な噴火による津波が観測されたあと、鹿児島県の種子島の沖合では、生けすで育てていたブリの稚魚が7万匹…

夢の難しさと大切さ

 アメリカのバイオベンチャーの創業者が詐欺の罪で有罪判決を受けました。指から採取する極微量の血液から数百の項目が検査可能になるということだったようですが、日経に紹介されているフィナンシャルタイムズの記事によると、実は12種類の項目でしかなかったようです。資金を集めるには投資家や市場を含め皆に魅力的と感じさせる「夢」が必要ですが、彼らの「夢」がビジネス的にも科学的にも倫理的にも真心から語られているのかについて知るこのとの難しさと大切さを改めて示した事件とも言えそうです。 [FT]夢語り市場を欺いた女性起業家(写真=ロイター) 米シリコンバレーでは「噓もつき通せば本当になる」かもしれないが、裁判所では通用しない。米バイオベンチャー、セラノスを創業したエリザベス・ホームズ被告は投資家への詐欺罪などで3日、米カリフォルニア州の裁判所の陪審から有罪評決を受けた。同被告は微量の血液で様々な疾病検査ができるとうたい、投資家を呼び込んだ。しかし2015年、同社の技術に疑念が生じ、一時90億㌦(約1兆円)あった評価額は急落した。 その難しさと大切さについてこの事件から学ぶべき(学べる)5つのポイントをForbesの寄稿記事が挙げています。最近注目を集めている培養肉の分野を対象に書かれている記事ですが、実際のところ、分野や企業規模、事業者か投資家か消費者かなどの違いに関わらず普遍的に重要なポイントだと感じましたので、次に見出しだけですが私独断の短縮意訳をつけて紹介いたします。興味のある方はぜひ記事ご覧ください。もちろん、水産養殖に関わる全てにも通じる内容です。 1. You cannot endlessly rely on future hopes and dreams   (現状に正直であれ) 2. You can commit fraud even if you rely on scientists   (自分に正直であれ) 3. Attracting high-profile investors and board members will not save you   (自分自身であれ) 4. Firing and threatening employees is never a good strategy   (人材を大切し...