大きなワムシ
重イオンビーム、、SFのような響きですね。照射することでワムシの大型系統の選抜に成功したようです。元株で約300μm(背甲長)だったものが、選抜系統では350μm前後になり約50μm大きくなったとのこと。アルテミアの大きさにはまだまだ届きませんが、ワムシのレンジが広がって生物餌料のオプションが増えるのかもしれません。クロマグロに関する水産庁委託事業の一環として行われた研究のようですので、仔魚の生残向上に寄与するのか?については、ぜひとも責任をもった実証試験が行われることを期待しています。また、このような人為的な方法で突現変異を誘導したワムシを種苗生産で実用するときのハードルについてはどうなのでしょうか?培養は閉鎖系で行えるかもしれませんが、ワムシを含む魚の飼育水の取り扱いは?水産という産業のための研究ですので、そのようなことに対するクリアさも期待されます。 赤ちゃんマグロの餌、ワムシの大型化に成功 −重イオンビームで“メガワムシ”が誕生− 長崎大学、学術情報