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新規原料:微生物のポテンシャル

飼料の新規原料としての微生物のポテンシャルを考える上で、今回紹介するレビューは基本的な情報を与えてくれるものと思います。食品や健康への利用についての記述が多くなりますが、微生物活用のカテゴリーや歴史に始まり、微生物の種類、効果、栄養、タンパク源や代替肉への利用、機能性原料の製造、課題などについて、すごく簡潔にまとめ説明してくれており、飼料分野の方々にも大変参考になる内容になっています。 また、スタートアップや企業が、活用している微生物の種類や彼らの製品とともに、リストアップされている表もあって、現在、世界で、どのようなプレーヤーがどのように活動しているのかを知るための良い資料にもなるでしょう。 これからますます活発化してくる新規原料の探索。興味のある方は、ぜひご一読ください。 The microbial food revolution - Nature Communications In this Review article, the authors discuss the potential of microorganisms as a solution to the challenges faced by our food system. Engineered microorganisms can be used to produce enhanced foods and ingredients in a sustainable manner. The technical, economical, and societal limitations are also discussed together with the current and future perspectives.

「和」の魚

 私たちが思う以上に日本の食文化に対して興味を持っている人々が海外には多くおり、海外で日本の魚介類の販売量が伸びてきている原動力の一つでもありますが、この記事で紹介されているような和包丁をはじめ「和」のものを魚介類と一緒に(抱き合わせて)販売促進してシナジーを創造していくことがますます重要になってくるでしょう。 伝統の技で産み出される良質な包丁は、素材(魚介)の良さを十分に引き出し、料理のパフォーマンスを大幅に向上させますし、そのデザインやフォルムも海外の人たちにとって十分に魅力的です。 日本の酒、ワイン、水、お茶、野菜、果物などとも組み合わせればより多くの人々の心に響く「和」としてのインパクトを与えることができるはずです。 「和食」を押し付けるのではなく、現地食文化との「和」を尊重することも大切でしょうね。 青木刃物製作所 欧米・アジアに和包丁 - 日本経済新聞 日本料理に欠かせない和包丁。なかでも大阪・堺産は切れ味の良さで知られ、多くのプロの料理人が愛用しているという。世界への和食の広がりと歩調を合わせ、食材の繊細な舌触りと豊かなうまみを引き出す堺産和包丁の知名度も上がっている。その最前線で市場を開拓してきたのが「堺孝行」ブランドを展開する青木刃物製作所(堺市)だ。「いい包丁を並べたら売れるわけではない」。2022年10月、シンガポールのチャイナタウ