養殖の資産価値の評価
養殖における資産価値の評価は、生簀内のバイオマス(biomass:尾数×魚体重)をいかに正確に求められるのかにかかっています。魚体重を推定するこのようなシステムの完成度はかなり高いものになってきていますが、尾数を求めるものの開発はすごく遅れているのが現状です。水中を早く泳ぐ動物であるという特性と、そのような魚を生簀の中にたくさん持つという養殖の特性によるものですが、この「尾数」を評価できるシステムができれば、国内だけでなく世界中でかなりのビジネスになるはずです。今回のプロジェクトでもぜひ挑戦していただきたいですね。 シーエーシー「魚体鑑定システム」実証 養殖いけす 丸ごと算定 システム開発のシーエーシー(東京・中央)は、長崎県の地方銀行や大学と、養殖いけすから出さずに高級魚の資産価値を丸ごと算定できるシステムを使った動産担保融資(ABL)の仕組みづくりに乗り出した。同社の画像認識技術などを活用しており、養殖事業者が資金を調達しやすくするのが狙い。同社などは燃料コストや飼料代の高騰などの課題に直面する水産業の成長をサポートする。