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秋刀魚の養殖

なにに影響されたのか、今年のサンマは大ぶりで漁も良く、手に届きやすい価格帯になっています。しかし、以前に比べるとまだまだ高めであり、温暖化などの環境要因によって漁獲量が下降トレンドのなかで変動していく可能性が高い以上、この魚の養殖魚としてのポテンシャルを探ろうとする動きがでてくることは不思議なことではないのかもしれません。 養殖でポピュラーなブリやマダイは海水中でバラバラに浮遊する卵を産みますが、サンマはお互いに引っ付き合いって海藻など漂流物に絡みつく卵を産みます。専門的には、前者のような卵を分離浮性卵、後者を粘着卵あるいは付着卵と呼びますが、このように、卵の時期からブリやマダイと育ち方が異なるサンマでは、飼育や生産の方法にどのような特別な注意が必要になのでしょうか。研究が進むにつれて、さまざまな面白いことが明らかになっていくに違いありません。 養殖さんまは苦いか塩つぱいか、それとも美味しいか? 楽しみですね。 マルハニチロ、サンマ養殖に成功 出荷サイズまで飼育 マルハニチロは9日、サンマの試験養殖に成功したと発表した。2024年6月にサンマの卵を出荷目安である100グラムを超える成魚まで育てた。サンマは不漁が続いているものの、事業的規模の養殖にはまだこぎ着けていないという。同社は商業出荷できるよう、大量生産に向けた精度を磨いていく。